「鍼(はり)って、やっぱり痛いですよね……?」
初めてお越しになる方が、ほぼ100%と言っていいほど聞かれる質問です。不妊鍼灸を受けたい気持ちはあるけれど、「注射みたいに痛いのでは?」「内臓に刺さるのでは?」と不安になるのは、とても自然なことです。
今回は、鍼の痛みや安全性について、専門家の視点から正直にお話しします。
■ 注射針と鍼灸の鍼は、まったく別物です
まず知っていただきたいのが、その「細さ」の違いです。
● 一般的な注射針: 約0.7〜0.8mm
● 鍼灸で使用する鍼: 約0.14〜0.20mm
鍼灸の鍼は、髪の毛ほどの細さしかありません。先端もシリコンコーティングされていたり、痛みを最小限に抑える形状に工夫されていたりするため、「思っていたより痛くない」と仰る方がほとんどです。
■ 実際の感覚は「チクッ」より「ズーン」
多くの方は、施術中の感覚をこのように表現されます。
- 「ほとんど刺されたのが分からない」
- 「一瞬チクッとする程度」
- 「身体の奥がズーンと重だるい感じがする」
不妊鍼灸では、身体をリラックスさせることが目的ですので、強い刺激は行いません。心地よいと感じる「やさしい刺激」が基本ですので、ご安心ください。
■ 副作用や安全性について
重い副作用はほとんどありません。まれに、血流が急激に良くなることで「だるさ」「眠気」が出ることがありますが、これは身体が変化している良い反応(好転反応)であり、通常は数日で落ち着きます。
また、国家資格を持つ施術者が解剖学に基づいて施術を行います。内臓に刺さるような危険な深さや角度で刺すことは、プロの現場ではあり得ません。
「どうしても怖い」という方へ
無理に我慢する必要はありません。不安が強いと、逆に身体が緊張してしまいます。当院では以下のような調整も可能です。
- 通常よりさらに細い鍼を使用する
- 鍼の本数を極力減らす
- 「刺さない鍼」で皮膚を刺激する
■ 施術中に眠ってしまう方も多い理由
意外かもしれませんが、施術中にうとうと眠ってしまう方は非常に多いです。鍼刺激によって副交感神経(リラックスの神経)が優位になるため、身体が深い休息モードに入るからです。
「強い刺激=効果が高い」ではありません。
特に妊活中は、身体が「安心」して血流が巡る状態を作ることが、何よりの近道となります。
痛みが不安で一歩を踏み出せないのは、あなたが自分の身体を大切に想っている証拠です。まずはご相談だけでも構いません。あなたのペースで、心地よいケアを始めてみませんか?
💡 あわせて読みたい:不妊鍼灸は何回くらい通うものですか?
Q. 妊娠中でも鍼は大丈夫ですか?
A. 可能です。ただし、妊娠周期によって刺激してはいけない部位があるため、必ず事前に状態をお伝えください。
Q. 鍼がどうしても怖い場合は断れますか?
A. もちろんです。刺さない手法や、お灸のみの対応など、あなたに合った方法を一緒に考えます。